INDEX(非常口)

『一つ屋根の下』・・・ 第2章 何気ない言葉に

ペットボトルのジュースをゴクゴクと飲むティータ、その隣で剣の手入れをしているアガット、彼らが同居生活を始めてから3日がたつ、報奨金50000ミラの半分は生活費として貯金することにした。
「しかし...これからの生活のためにも依頼の仕事をいままで以上にこなさないとなー...はぁー....」

アガットは心の中で考え込みため息をついた

正直言えばまさかラセッセル博士の研究室でティータと同居するとは思わなかった、はっきり言って俺はティータの事は嫌いではない...なんかよくわからないんだよなー自分が....昔の俺だったらこんなこと絶対にことわっていたもんなー...。
わけのわからない自分の気持ちに腹がたつアガットであった。

「.....」

ティータはアガットを見つめる

「なんだ?」

「アガットさんは私と暮らすことになって迷惑じゃないですか...」

いきなりの彼女の発言にびっくりするアガット
思えば彼女はずっと母父とは別に暮らし祖父とくらしていた、そんな彼女に対してなんと答えて言いかわからないアガットしかし...

「俺はずっと一人で...何となく日々すごしてきたからなはっきり言って迷惑なんかではないガキが余計なことを考えるな、、ぶっちゃけ俺もさすがに一人は寂しいと思っていたからな」

「...くっ...くくっ...」
肩を震わせ、わずかに笑っているティータ
「おい!おまえこれでも俺は必死にかんがえてだな!!」
「だって...アガットさんらしくないもんそのセリフ」
.....

「ぷっぷ..はは」
「ぷっ..はは!」
二人は笑いをこらえずにいられなかった

「(こいつ笑ってるよ..)」

こんな何気ないことで

「(......なら、このまま二人でずっと一緒にいるのも...)」

こいつがティータが笑ってくれるなら。

アガットの心の中でティータにたいしての感情がにわかにかわっていた


3章へ続く


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